トホホ…な話
先日、介護ケアホームの職員の方からのご依頼の電話。
『浅野様のお客様宅の、蛍光灯の交換をしてもらえないか?」との事。
まさに、〈ちょこっとお助け隊〉のご依頼の電話です。
なんでも、その施設ではこういった利用者様からの依頼の対応はしてあげられないんだとかで。
そのお客様というのが、耳の不自由な方で、筆談が必要な方でした。
『蛍光灯の交換くらいなら、私にも出来だろうし、そうそう、以前にも集金に伺った時に、突発的にお客様から頼まれて、やってあげたことがあったっけな』との思いで、引き受けることにしました。
ですがその後、またまた、施設の方から電話があり、
「もしかしたら、洗濯竿のヒモの取付もお願いされるかも知れません」
と、ちょっと暗雲が立ちこめるような追加の案件…。
「えっ?それって高さどなくらいなんだろ?かなりの高さかな?果たして私が行って出来るレベルかな?」
とは思ったものの、一度引き受けた依頼だし、何よりも、このところ我が社は、工事現場仕事が忙しく、私しか早急に対応できる人が居ません。
と言うことで、多少の不安心を抱きながらも、翌日時間通りにお客様宅へ。
玄関ドアが開いていて、私の姿に気付くとニコッと笑って、お辞儀をし中へと手招きしてくれました。
『あっ、〇〇さん、しばらく会わないうちに、随分とお年を召されたなぁ〜〜』と私も感じましたが、おそらくそれはお互い様だった事でしょう(笑)
料金の説明をして、早速蛍光灯の交換に取り掛かりました。
差し出された蛍光灯は、40センチ程の棒状のもの。以前に取り付けた事のある円形のものではありませんでした。
台所の天井に付いていて、手を伸ばしても全く届かずに、念のためにと持って来た脚立があって、本当に助かりました。
そして、ここから問題発生!
古い蛍光灯を取り外し、新しいものを取り付けようとするものの、何度やってピッタリとハマりません。簡単に考えていた私ですので、さすがに10回以上もやって出来ないと、手に汗、顔に汗、背中にも汗な事態です。
その様子を側で見ていたお客様が、
「やっぱり古いから、ダメなのかなぁ〜、新しいの買って来なきゃダメかしら〜〜」と何度もおっしゃって、
その都度私も『いやいや、違うんですごめんなさい。それ以前の問題で、上手くハメる事が出来ないんです』と何度も心の中で詫びました。
同時に、『あ〜〜、情けない。私ってこんな事も出来ないなんて、まったくトホホだよ』
『こんなんじゃ、とてもお金なんて貰えないよ…』と言う感情が湧いて来て、恥ずかしさで泣きたくなっちゃいました。
そして、結局どうしたか?というと、恥を忍んで、携帯のYouTubeで、〈横型 蛍光灯 取り付け方〉で動画検索🔍して、その後程なく取り付け完了しました。
私の場合、蛍光灯の片側から順に取り付けようとしていたのですが、どうやら真ん中を持って、左右同時に取り付けるんだそうな。
事前に調べておけば良かったと、反省の嵐でした。
その後、豆電球の交換を2箇所、そして、予想通り、洗濯竿を引っ掛けるヒモの取り付けも頼まれました。
ところが、場所が屋外ではなく、室内干しのために、廊下の壁にロープを引っ掛けたいらしく、これが想像以上に大変でした(汗)
みると、直径5センチはありそうな、重そうな太い長〜〜い洗濯竿(驚)
そして、ヒモをかけたい奥行きのあまり無い狭い廊下…。
事前に刺してあった3箇所の釘に、ヒモを引っ掛けるまでは簡単だったのですが、そのヒモに洗濯竿を引っ掛けるのが至難の業!
玄関ドアから竿を出しながら悪戦苦闘する私を見るに見かねて、お客様も参戦し、おばさん2人が『あーだ こーだ』言いながら、汗をかきかき格闘して、やっと引っ掛ける事が出来ました。ふぅ〜〜〜。
終わった後に、2人で顔を見合わせて笑い合って、なんだかすごく嬉しかったです。
料金を精算して、帰りがけに、またまた深々とお辞儀をし見送って下さいました。
“暑さからの汗“と“焦りの汗“2種類の汗をかきまくった〈ちょこっとお助け隊〉でした。